ひかり苑で働く人たち
N・Tさん
利用者の「頑張り」を工賃という形に。懐の深いこの場所で、一人ひとりの可能性に寄り添う。
生活支援員
現在のお仕事内容について教えてください。
CHAPTER.01主には、利用者様が日々の作業にスムーズに取り組めるよう支援を行っています。作業の手順を丁寧にお教えし、滞りなく進められるようにサポートするのが基本の業務です。また、私の役割には「目標工賃達成指導員」という側面もあります。利用者様にお支払いする工賃(お給料)をいかに向上させるか。そのための財源を確保するために、新しい作業案件を外部から取り入れたりといった工夫も欠かせません。利用者様の頑張りがしっかりと形(工賃)になるよう、環境を整えていくのが私の大切な役割だと思っています。
福祉の業界に入られたきっかけは何だったのでしょうか?
CHAPTER.02ちょっとしたネタみたいな話なんですけど(笑)。前職の契約期間が終わるタイミングで、実家の近くで仕事を探していたら、家から車で1分、電車で5分の場所にたまたま私が以前働いていた施設がありまして、それが福祉との出会いでした。なので、大学で福祉を専門に学んだとか、「利用者様のために!」という高い志を持って門を叩いたわけではないんです。「家から近いから」という純粋な理由がきっかけでした。でも、気がつけば福祉の世界に飛び込んで丸8年が過ぎて、9年目。これだけ長く続けてこられたのは、やっぱりこの仕事の中に、自分なりの面白さや魅力を見つけられたからだと思っています。
ひかり苑へ入職されたきっかけを教えてください。
CHAPTER.03前の職場の直属の上司だった方が、先にひかり苑に移られていたんです。その方から「こっちに来ないか」とお誘いをいただいて。ちょうど私自身も人生設計を考えていた時期だったので、ご縁を感じて決めました。それが5年前のことですね。

入職前に不安などはありましたか?
CHAPTER.04あまり不安を感じるタイプではなくて(笑)。新しい場所に行けば、そこならではの難しさが絶対にあるのは当たり前だと思っていますし、逆に、その場所に行ってみないと分からない楽しさや面白さも必ずあるはずですから。いつも「出たとこ勝負」という気持ちで、まずは飛び込んでみる。そんな風に前向きな気持ちでスタートしました。
実際に働いてみて、何かギャップや発見はありましたか?
CHAPTER.05福祉の世界に入る前は、知的障害をお持ちの方との関わりがほとんどなかったので、最初は「こういうことも難しいんだな」と戸惑うこともありました。でも、じっくり向き合ってみると、実は「わかっていないようで、すごく色々なことをわかっていらっしゃる」ということに気づいたんです。ただ、それを表現する方法がうまく見つからなかったり、伝えられなかったりするだけなんだな、と。特に、現在の「就労支援」の担当になってからは、また新しい発見がありました。就労を目指す方々は、いろんなことをパッと理解されているように見えますが、決して何でも完璧というわけではありません。「すごくよく分かっているな」と感じる部分もあれば、実は「ここは少し苦手なんだな」という繊細な部分もたくさんあって。そんな「分かっているようで、実はサポートが必要なところ」を知るたびに、この仕事の奥深さを感じています。
日々の業務で、特に大切にされていることは何ですか?
CHAPTER.06とにかく「関係性を大事にすること」ですね。自分から積極的に話しかけたり関わったりしていかないと、信頼関係は築けないと思っているので、なるべく自分からお声がけするようにしています。就労支援の担当だと、ご家族とお会いする機会はそれほど多くはないのですが、だからこそお会いできた時には、その利用者様のことをどれだけ深く理解できているかが重要だと思っています。「この方は今、こういうことを考えて頑張っていますよ」としっかりお伝えできるよう、日々の関わりを通して利用者様の理解を深めていくことを、常に心がけています。
一番嬉しかったことや忘れられないエピソードはありますか?
CHAPTER.07特定の出来事というより、日々の試行錯誤の中に喜びがあります。「どうすればこの作業が伝わるだろう?」と悩みながら、新しい教え方を見つけられた瞬間は、やっぱりすごく嬉しいですね。ただ、就労支援ならではの難しさも感じています。入所施設の時は「いかに心地よく過ごしていただくか」を大切にしていましたが、ここでは「仕事」として向き合う側面もあります。利用者様は工賃を稼ぎに来られているので、単に優しく見守るだけでなく、一人の「働き手」としてどう向き合うべきか……そのバランスは今でも難しいところです。だからこそ、工夫して作業が形になった時の達成感は大きいですね。

ひかり苑の「働きやすさ」についてはどう感じていますか?
CHAPTER.08一言で言うと「懐が深いな」と感じます。例えば、体調を崩して思うように働けないスタッフがいても、周りがそれをカバーしながら受け入れる土壌があります。誰かが休めば、当然他の誰かがその穴を埋めるための苦労や無理は生じているはずですが、それでも「お互い様」として働けている。そういった寛容な空気感があるのは、職場として大きな魅力だと思います。今の就労支援の現場も、みんなが話しやすい雰囲気になっていますし、私自身、役職をいただく立場になったので、これからもそういう環境をしっかり作っていかなければならないなと思っています。
最後に、これから入職を考えている方へメッセージをお願いします。
CHAPTER.09ひかり苑の「懐の深さ」は、実際にここで働いてみて初めて肌で感じられる良さだと思っています。お互いを自然に受け入れ、支え合える空気感がここにはあります。これから入職を考えている方には、ぜひ一度その雰囲気を感じていただきたいですね。きっと「ここなら安心して働ける」という印象を持ってもらえるはずです。気負いすぎず、まずは飛び込んできてほしいです。